ま、まさか!?

今日は休日なのに会社にいって仕事を少々。
帰りは八時半前、
デパ地下の食料品売り場が安売りコロシアムと化す時間帯。
電車の改札を出て西武の地下へ直行しながらチラ見する腕時計は
既に8時28分。
かなり熱い時間帯。
いろんな店を物色している暇はない。
階段を滑るように下りながら、頭の中で狙いの店を絞り込む。
決まった。
場所は一番奥だが、上等な和風弁当屋、「田子作」だ。
目に入る寿司屋の半額シールに心揺れながらも
運ぶ足は一直線に「田子作」。
「田子作」だ。
店に着いた。
店頭に並ぶのは既にわずか2品。
狙い通りの210円引き。
「山菜栗おこわ弁当」には目もくれず
旬の「タケノコおこわ弁当」を即決。即金。ハシはいりません!
お会計する私に店員が一言。
「最後までありがとうございました!」
??
おれが着たのはわずか2分前。
それがなぜに「最後まで」?
それじゃあおれがまるで開店直後の10時から
この210円引きを待ち構えて待つこと10時間半、
いまこの時とばかりに狙いを定めて来店したみたいではないか!
やめてくれ、確かにおれは値引きを期待していたが
そこまでの守銭奴ではない。
タイミングがたまたまそうなっただけのことだ。
それがこれじゃあまるで
ライオンのおこぼれを狙ってまとわりつくハイエナだ。
先ほどの店員の言葉も
「(クックック、ほんとに)最後まで(ご苦労なこったな、旦那、値引きしたけど捨てる弁当だと思えば安売りでも一応もうけさせてもらうから言っておくよ、)ありがとうございました。」
ということか!?
ああ、そんなつもりはなかったのに。
値引きを断るべきだったのか?
悩む。